公認心理師試験の解答と解説 公認心理師 臨床心理士 精神科作業療法士など 精神科で働く人に役立つ情報を発信します

公認心理師と作業療法士の2足のわらじで働いています。私が体験した治療が上手く行った事例をプライバシーが守れる範囲で簡単に紹介していくことや、治療に関するトピックス、治療者が使いやすいツールや検査法、評価法など紹介していきたいと考えています。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

公認心理師試験 過去問 2019 問6 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問6 順序尺度によるデータの散布度として、正しいものを1つ選べ。 ① 中央値 ② 平均値 ③ 標準偏差 ④ 不偏分散 ⑤ 四分位偏差 解答と解説 正答は⑤です ①中央値 × データの分布の様子を1つの値に代表させたもので、その分布がどこに位置して…

公認心理師試験 過去問 2019 問5 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問5 実験は実験者が操作する変数と観測される変数によって組み立てられるが、前者以外にも後者に影響を与える変数があることが多い。この変数は何か、正しいものを1つ選べ。 ① 従属変数 ② 剰余変数 ③ 独立変数 ④ 離散変数 ⑤ ダミー変数 …

公認心理師試験 過去問 2019 問4 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問4 普通教育に適する子どもとそうでない子どもを見分けるための検査法を最初に開発した人物は誰か、正しいものを1つ選べ。 ① A. Binet ② D. Wechsler ③ E. Kraepelin ④ F. Galton ⑤ J. Piaget 解答と解説 正答は①です ① A. Binet 〇 Bi…

公認心理師試験 過去問 2019 問2 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問2 統合失調症のデイケア利用者 A についてのケア会議で、スタッフBが「Aさんは気難しく、人の話を聞いていないので関わりが難しい」と発言した。A には幻聴がある。会議の中で、B の発言に対する公認心理師の対応として、最も適切なもの…

認知症に対する作業療法(治療的レクリエーションの実践)

認知症に対する作業療法(治療的レクリエーションの実践) 認知症に対する回想法、リアリティーオリエンテーション(RO)、リズム療法、音楽療法、運動療法を組み合わせたパッケージのレクリエーションの方法と流れを紹介します。 1.開始前 BGM・・・・雰…

認知症に対するリハビリテーションの必要性 ~認知症理解とリハビリテーションの効果~

1.認知症総論 アルツハイマー型認知症で見られる記憶障害は、脳内のコリン作動性神経細胞脱落に伴うアセチルコリンの減少によって生じると説明されている。 アルツハイマー型認知症はアセチルコリンの分解酵素が働いており、伝達がうまくいかない。 ドネペ…

公認心理師試験 過去問 2019 問3 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問3 20世紀前半の心理学の3大潮流とは、ゲシュタルト心理学、行動主義ともう1つは何か、正しいものを1つ選べ。 ① 性格心理学 ② 精神分析学 ③ 認知心理学 ④ 発達心理学 ⑤ 人間性心理学 解答と解説 正答は②です 性格心理学 × 性格研究の諸…

公認心理師試験 過去問 2019 問1 試験問題 解答と解説 ~国家試験合格に向けての勉強と試験対策~

公認心理師試験 2019 問1 公認心理師の業務や資格について、正しいものを1つ選べ。 ① 診断は公認心理師の業務に含まれる。 ② 公認心理師資格は一定年数ごとに更新する必要がある。 ③ 公認心理師の資質向上の責務について、罰則が規定されている。 ④ 公認心…

MMSE(ミニメンタルステート検査)の検査用紙 認知症のスクリーニングテスト

MMSEの検査用紙です MMSEは、11つの検査から構成されています。 時間の見当識 場所の見当識 即時想起 注意と計算能力 遅延再生(短期記憶) 言語的能力 図形的能力(空間認知)といった7つの認知機能を評価するために重要な要素が含まれています。 【MMSEの…

アウトリーチ(訪問)について(精神)  ~ACT(assertive community treatment):包括型地域生活支援プログラム~

1. アウトリーチとは ・社会福祉事業において、医療・福祉関係者が直接出向いて心理的ケアとともに必要とされる支援に取り組むこと ・美術館・博物館が裾野を広げる契機として施設訪問など対外的な広報活動をすること、マイノリティの人々が自らの存在を周…

SSTを生かした作業療法の展開

SSTを生かした作業療法の展開 1.対象の分類 平均年齢が20歳代で罹患機関が短く、比較的短時間で病状安定の「ステップアップ群」 平均年齢が30歳代後半で罹患期間が10年を超えて病状が不安定「病状不安定群」 平均年齢が40歳代後半で病状は比較的安定してい…

発達障害についての考察 

近年では発達障害の存在に全く気付いておらず、精神的な不調を主訴に精神科に来院し、発達障害に気付くパターンが増えている。 ・近年では発達障害の存在に全く気付いておらず、主訴も発達障害とは全く異なる状態で受診し、診察したい医師が背景にある発達障…

作業療法士が対象者への就労支援に関して実際に行っていることの実際

作業療法士が対象者への就労支援に関して実際に行っていることの実際 ・職業遂行能力の評価 ・耐久性向上のための訓練 ・PC操作等、就労に必要な動作獲得訓練 ・疾病や体調の管理に関する指導 ・職場でのコミュニケーションの練習 ・公共交通機関利用等、通…

統合失調症の発症リスク 一覧

統合失調症の発症リスク 疫学研究 妊娠中の母親の感染 過度のストレス 栄養不足 貧血 血中鉛濃度 血中ホモシステイン濃度 産科的合併症(主に低酸素関連) 出生時ビタミンD濃度 出生時季(冬~春生まれは5~15%) 出生時体重 父親の高齢 胎生期の胎内環境 …