公認心理師試験の解答と解説 公認心理師 臨床心理士 精神科作業療法士など 精神科で働く人に役立つ情報を発信します

公認心理師と作業療法士の2足のわらじで働いています。私が体験した治療が上手く行った事例をプライバシーが守れる範囲で簡単に紹介していくことや、治療に関するトピックス、治療者が使いやすいツールや検査法、評価法など紹介していきたいと考えています。

認知症に対する作業療法(治療的レクリエーションの実践)

認知症に対する作業療法(治療的レクリエーションの実践)

 

 

 

認知症に対する回想法、リアリティーオリエンテーション(RO)、リズム療法、音楽療法運動療法を組み合わせたパッケージのレクリエーションの方法と流れを紹介します。

 

 

 

 

 

1.開始前

 

BGM・・・・雰囲気の醸成

キャッチボール(ビーチボール・風船)

      その日の患者の状態(心理・身体)把握とコミュニケーシヨン

 

 

 

2.開始の挨拶

 

リアリティオリエンテーション

 

 

 

3.ROM体操

 

全身のROMexを基本として対象者に合わせて必要な動作を行う

 

 

 

 

 

4.声だし・大声

  

発散と共感

 

 

 

 

5.ことわざの続きを言う

  昔の古い記憶を引き出すことと舌の運動

   例 セラピスト「犬も歩けば?・・・」→対象者:「棒に当たる!!」              

 

 

 

 

6.合唱・コーラス

  伴奏なしの歌

         かごの鳥・新金色夜叉満州娘・・・・

 

 

 

 

 

  7.伴奏・カラオケ伴奏にて合唱

         歌詞は模造紙で白板に掲げる

→司会に注意を集中させ、治療操作を可能にするため

 

※歌の順番も・・起承転結・リズムテンポ・歌と歌の間に会話を挟む操作

 

※季節・行事 等を考えてその場での臨機応変さで決める

 

 

 

 

 

 

 

8.身体的活動ゲーム

 

・個人ゲームか集団ゲームかは参加メンバーを見て決める

・簡単から複雑

・高齢者に合ったスピードとエネルギー効率

     など考慮して判断している

 

 

 

 

 

 

 

9.茶話会

 

・ 高齢者だと、精神科作業療法の標準2時間の時間設定ではきついと思われるので(ゲーム・歌双方とも)

 

・トイレ休憩も兼ねる

 

・終了のまとめとしての数曲の合唱

 

 

 

 

※上記に定型はなく「いまここ」を重視して順番も入れ替えたりすること多い