公認心理師試験の解答と解説 公認心理師 臨床心理士 精神科作業療法士など 精神科で働く人に役立つ情報を発信します

公認心理師と作業療法士の2足のわらじで働いています。私が体験した治療が上手く行った事例をプライバシーが守れる範囲で簡単に紹介していくことや、治療に関するトピックス、治療者が使いやすいツールや検査法、評価法など紹介していきたいと考えています。

対人交流の必要性と価値を作ることの効果や重要性

幼児に思いやりや優しさを学ばされるには、集団内で苦しさや厳しさを感じている人が必要となり、苦しさや厳しさを感じている人を見て共感することで、優しさや親切心が芽生える。

 

 

 

 

 

 

 

つまり、満たされている環境で育つ、または、満たされた環境で過ごすと、人間関係を構築する必要性が乏しくなる。そのため、厳しい環境や苦しい状況下に置かれることが必要となる。集団内の人間の能力には個人差があり、能力が優れている人や、劣っている人。もしくは、社会では頑張りすぎてしまいより苦しい状況に陥る人や、上手くセーブして苦しい状況にならないように工夫する人がいる。

 

 

 

 

 

 

 

ほかには、同じ状況下でも責任を強く感じ、悩み落ち込む人や、合理的に考え責任転換などで楽観的にある人もいる。

 

 

 

 

 

 

それらの様々な考え方や、行動の仕方を持つ人が一つの集団内にいることで、集団内の凝集性が高まり、他者交流への動機の向上、適応的で意味や価値の高い人間関係の構築に繋がるのではないかと考える。

 

 

 

 

 

それに伴いコミュニケーション能力の向上へと繋がると考える。

 

 

 

 

 

 

 

 

それらの人間関係は、援助を受ける人と援助をする人に分かれるため、役割が生まれている。

 

 

 

役割とは人間にとって幸福感・存在価値の認識・自己受容、自己尊重・依存欲求の充足など、情緒の安定や精神的安定となるものに繋がっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果として、苦しい環境や厳しい環境での人間関係を構築することで、統合失調症うつ病アルコール依存症などの精神疾患の治療や予防になるのではいかと考える。