レクリエーションと精神疾患(精神障害、精神科)
精神科の作業療法士らしく、レクリエーションと精神障害に関してまとめてみました。
まず
レクリエーションとは
①余暇に営まれる活動である。
②楽しみとして行われる自発的活動である。
③生活を営むうえで必須の活動を含まない。
④その活動それ自体のために行われるのであって、他の目的に拘束を受けない。
⑤個人にとってばかりでなく、社会にとってもなんらかの意味で価値をもつもの
定義はこんな感じです。
精神障害の治療的レクリエーションの持っている価値
①診断や評価に役立つ
②病院や施設の日常生活に適応する
③成長・発達を促がす
④社会性を高める
⑤創造性を豊かにする
⑥自信を高める
⑦現実の世界に連れ戻す(特に精神障害者)
⑧敵対心、攻撃心などの感情をうまく処理する
⑨健康的な生活習慣を促進する
⑩日常生活を豊かにする
レクリエーションの期待できる治療的効果
①楽しみや喜びの再体験、気晴らし、気分転換などの心理的効果
②対人交流を促がすことにより自己や他者の再認識や強調、協力、役割遂行といった人間関係を円滑にする社会的効果
③対人交流を持ちながら諸活動を行う相互作用による注意、集中、思考、判断などの知的精神活動を高める効果
最後に
レクリエーションを一言でいうと、みんなで一緒になってなにか一つのゲームに夢中になって楽しむことです。
これは子供では当たり前の日常ですが、大人になるとそんな気晴らしなかなか機会がないですよね。
市や町が、市民ソフトボール大会やパークゴルフ大会など企画するのも、その町で精神障害になる人が減れば良いなぁという淡い期待をもって行っている場合もありますが、積極的に参加している人はそもそも精神疾患になりにくいですし、なりやすい人は自発的な参加も難しい人が多かったりします。
なので、国をを挙げて国民全員が参加し夢中になれるなにがあると世の中少し変わるのにと思っていますが、そんなこと企画するのは難しいですよね。
精神科では社会参加を促すレクリエーションを行うことが重要となりますので、この本は参考になります。
以上レクリエーションと精神疾患の話でした。