幼少期の子供のケンカに親が介入すると精神疾患が増えるかもしれない。
幼少期の体験が大人になったときにどれだけ影響を与えているか少しお話します。
幼少期には他人への共感力を身につける重要な時期だと考えています。なので、幼少期に色々な人と関わり、学び、違う価値観を持った人とケンカして理解してと重要な体験を通して、結果として他人への共感力を身につけ、他人に対しての優しさや思いやりをもつようになります。
幼児に思いやりや優しさを学ばされるには、集団内で苦しさや厳しさを感じている人が必要となり、苦しさや厳しさを感じている人を見て共感することで、優しさや親切心が芽生えるのです。
逆に言えば、他人と関わり揉めたり、ケンカしたりぶつかりあうことなく、幼少期に大人から沢山介入され、自分で試行錯誤してなんとかしようと苦しい思いをせず過ごすと、深い人間関係を構築する必要性が乏しくなる傾向になります。
集団内の人間の能力には個人差があり、能力が優れている人や、劣っている人。もしくは、社会では頑張りすぎてしまいより苦しい状況に陥る人や、上手くセーブして苦しい状況にならないように工夫する人がいます。
ほかには、同じ状況下でも責任を強く感じ、悩み落ち込む人や、合理的に考え責任転換などで楽観的にある人もいます。
それらの様々な考え方や、行動の仕方を持つ人が一つの集団内にいることで、集団内の凝集性が高まり、他者交流への動機の向上、適応的で意味や価値の高い人間関係の構築に繋がってきます。。それに伴いコミュニケーション能力の向上へと繋がります。
それらの人間関係は、援助を受ける人と援助をする人に分かれるため、役割が生まれてます。役割とは人間にとって幸福感・存在価値の認識・自己受容、自己尊重・依存欲求の充足など、情緒の安定や精神的安定となるものに繋がっています。結果として、統合失調症、うつ病、アルコール依存症などの精神疾患の治療や予防になると考えいます。
以上、精神疾患の予防の話でした。