うつ病の症状や特徴の変化と予防~うつ病になりにくい子育て~(私的考察)
うつ病の症状や特徴の変化をふまえながら、うつ病をなりにくい子どもを育てるためにはどうすれば良いのかを考察していきます。
まずは、うつ病になりやすい性格や思考について説明します。
うつ病になりやすい性格には、有名なところだとテレンバッハが提唱した「メランコリー親和型性格」があります。
メランコリー親和型性格は、秩序やルールに忠実であり、非常に献身的であり、頼まれると嫌と言えない、真面目、仕事熱心である、責任感が強いなどの特徴があります。
最近は、このタイプのうつ病は減っていると言われています。
一昔前は、この性格に加え日本の仕事に対する考え方や価値観が合わさり多かったと考えます。
そして最近は、教育や価値観、いわいる「ゆとり世代」の出現や、「パワハラ」に対する強い批判的な風潮により変化したと考えます。
最近のうつ病のなりやすい性格の特徴は(ここから私的考察)
①失敗に対して強く落ち込みやすい
②被害的な思考になりやすい
③できないことがあると過剰に自信をなくす
④できなさそうなことに挑戦しない
以上のような特徴が挙げられます。
もう一度や二度挑戦すれば達成できること、やれば出来るのに挑戦すらしないこと
社会生活や仕事は、何かを達成しても常にさらに難しい課題をかせられることがほとんどです。
そのため、課題に対して成功するかしないか分からない状態で仕事をしなければならないなど、失敗のリスクは常に仕事には存在します。
そのため、「失敗」や「挑戦」に慣れていないと社会生活で感じるストレスが大きくなり、うつ病に発展しやすくなります。
ここから本題であるうつ病になりにくい子育てについて説明します。
ここまで説明した通り「失敗」と「挑戦」を沢山経験することが大事になります。
子育てをしていると、失敗させたくない気持ち、危ないことをさせたくないと親は当然感じると思います。
しかし、あまりに「挑戦」と「失敗」に不慣れな状態で社会に出るのは危険だと考えます。
子育てで意識して欲しいのは、
①「失敗しても良いということ」
②「何度でもやり直すこと」
③「もう少し頑張れば出来そうなことに取り組んでもらうこと」
上記の3つになります。特にもう少し頑張れば出来そうなことは結構重要で
やればできるのに、やれなさそうと感じてやらない子は最近増えてきています。
子どもは怪我の恐れのある危ない遊びをしばしばします。
親はそれを見ると止めます。
しかし、多少痛い思いをしても挑戦してみることが大事です。
そもそも子どもはくじけずに色々なことに挑戦する活力が沢山あります。
そこに蓋をして様々な体験や経験を制限することは、将来うつ病につながる可能性があるかもしれないと考えます。